手指ボーンのコンストレイントで表現力を上げる【Blender】

しばらく前に手指のリグを作ってから色々モーションを制作していましたが、僕が作った手指のリグはあまり細かくないので動きにそれなりの制限がありました。
当初はやりたい表現ができればそれでいいと思っていましたが、モーションを制作するにあたってどうしても出来ないポーズが出てきました。
いろいろ試してみた結果、コンストレイントのボーンを1つ追加するだけで対応できたので今回の記事で紹介します。

指を反らせるボーン

今回追加で作ったのは人差し指から小指までの第三関節だけをまとめて反らせるボーンコンストレイントです。
実際のところ第三関節だけをこんなに反らすことはほぼないので、これ単体では使えません。

指を曲げるボーンと組み合わせて、こんな感じで指に力をこめるポーズが作れるようになります!

内側の角度にも曲げられるようにしておくと更にポーズの幅が広がるのでオススメです。

こういう少し指先に力がかかった感じのポーズができるようになります。

もっとこだわりたいなら…

自分の手を動かしていると気づくのが、指の第一と第二関節はほぼ連動して動かしているけれど第三関節は個別に動かせるということです。
しかも、基本的には指1本ずつ別々に動かせます。(薬指と中指など少し連動してしまう指もありますが)

今回の反らせるボーンは僕の使い勝手を考えて4本指が同時に動くようにしましたが、更に指の表情にこだわりたいなら指1本ずつ動かせるようにするとよさそうです。
第一・第二・第三の3つの関節を連動して曲げる(グーにする)ボーン自体は使い勝手がいいので、今回のように必要な時だけ第三関節に逆向きの回転を加えられるようにしておくと使いやすさと表現力を両立できるんじゃないかと思います。

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