今回は、Blenderで足のモーションを制作する際に便利なリバースフットリグを作ります。
リバースフットリグはかかとを上げてつま先立ちするポーズを簡単に作れるようになるリグです。
なお今回はいくつかのサイトや動画などを参考にして作りましたが、色々分からないところはなんとなくで作っています…。
「とりあえず動く」という程度の自分なりのやり方ですが、過程を記事に残します。
参考にした動画(ライブ配信)
https://www.youtube.com/watch?v=BuUTZcVCMQQ&t=3496s
参考にしたブログ記事
https://dskjal.com/blender/reverse-foot-rig.html
その他のリグの作り方はこちら↓
もくじ
ボーンを配置する
ボーンの配置はこんな感じです。
前の記事でくるぶしの後ろにIK用のボーンを入れましたが、更に足裏にボーンを3つ作ります。名前は適当につけているので適宜分かりやすいものにすれば大丈夫です。

ReverseFootIK
かかとからつま先に向けたボーンです。テール(つま先側)はToesボーンのテールと位置をぴったり合わせます。これは親ボーンには接続しないでおきます。(親はRootボーンを作っているならRootボーンが良いと思います)
ToesTarget
ReverseFootIKの子ボーンです。親と接続されている状態にし、Toesの真逆に配置します。(ヘッドとテールの数値を見て逆になるようにすると良いです)
FootTarget
ToesTargetの子ボーンです。これも親と接続されている状態にし、Footの真逆に配置します。
LegIK
ReverseFootIKの子ボーンになるようにします。これは親と接続されていない状態にします。
IKを設定する
今回はトラックのコンストレイントを使います。
ポーズモードでFootのボーンを選択し、プロパティウインドウからトラックのコンストレイントをつけます。
ターゲットのボーンをFootTargetに指定します。

Toesボーンも同様で、トラックのコンストレイントをつけToesTargetを参照するようにします。
モデルの足が反転する場合…

トラックのコンストレイントを設定後に対象のボーンがひっくり返ってしまう場合があります。
これはFootとFootTargetまたはToesとToesTargetのワールド座標での向きが食い違っているのが原因です。
この場合、FootTarget・ToesTarget側のボーンロールを調整してボーンが同じ向きを向くようにすればOKです。

コンストレイントのボーンは書き出し時にベイクして不要になるので、Humanoidリグのボーンが正しい状態になるように合わせます。
使い方
足の位置をや角度を動かすにはReverseFootIKのボーンを使い、かかとの上げ下げにLegIKを使います。他のボーンを動かす必要はありません。
その他、地面の高さを反映させて足の裏が地面に食い込まないようにする方法などもあるようです。
(ちょっと扱いづらいなと思ったので今回僕は使っていません…)
ポージングが楽になるのでとてもおすすめです!