Tile Samplerでタイルにマスク【Substance Designer】

「お菓子のチョコレートがかかった部分だけに色付きチョコレートの粒をまぶしたい」のような感じで特定の場所だけにパターンを置きたい場合があるかと思います。
こういう場合はブレンドなどを使って一部分だけを残すようにすることもできますが、Tile Samplerを使って一部分だけにパターンを分布させることもできます。
今回はTile Samplerを使って、以前に作った雷のグラフの光っている部分に発光の効果を加えてみようと思います。

Tile Samplerとは

Tile Generatorの上位版のような位置付けのノードとのことです。
Tile Generatorのパラメーターは基本的にスライダーで、数値のランダム度などは指定できますが「テクスチャ内の指定の位置だけ効果を強めにする」とかは出来ません。
Tile Samplerは多くのパラメーターがグレースケールのテクスチャの入力になっていて、効果の強弱をテクスチャの形で受け取ることができます。

ノードの入力

とりあえずノードをグラフに入れてみるとびっくりしますが、入力スロットの数がすごいです…。
ただし必要なパラメーターの入力ができればいいので、全部使う必要はありません。
今回は雷の光っている部分に沿ってパターンを置きたいので「Mask」の入力だけを使います。

Maskの設定はColorのパラメーターにあります。
白に近い部分にパターンが配置されますが、Mask Map Thresholdで描画する範囲のしきい値を変えられます。
また初期状態だとパターンが隣接する場合に重なり合わないようになっていますが、今回は重ねたいのでAdd / Subに設定しました。

明度の高い方を優先

重ね合わせる

作例

パターンの雰囲気を調整するとこんな感じです。Tile Generatorでは出来ない効果なのでとても便利です!

とても難しそうなノードですが、とりあえず使いたい機能から1つずつ覚えればよさそうです。
入力は他にもいろいろあるので、使う場面があったらまた記事にまとめてみようと思います。

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