Substance Designerには複数のノードに共通のパラメーターの値を指定できる「インプット(Input)」というノードがあります。
場合によってとても便利に使えるノードなので、使い方をまとめてみました。
もくじ
Inputで何ができるのか
前回の記事でTexture Sheet Animation用のテクスチャを作っていてしんどかったのが、「パターンの数を変えたくなった時に変更するのが大変すぎる…!」という点でした。
Tile Generatorとかパターンの設定でタイリングの数を指定するのですが、同じ数値を設定しなければいけない箇所が大量にあって涙目です。
Inputノードを使えばこれを一括設定することができるようになります。

入力を受けるノードの設定
Inputの入力を受ける方のノードの設定をしていきます。
まず初めに、受けるべき入力はどんな型なのかを確認します。
今回であれば、Tile GeneratorのXとYのAmountなので型はどちらも「整数」です。

これはパラメーターによって異なり、小数点を含む数値であれば「浮動小数」です。
さらに複数のパラメーターがまとめられているものもあり、2つセットなら「浮動小数2」、4つセットなら「浮動小数4」みたいな感じになります。

必要な型を確認したら、プロパティウインドウの一番下にある「入力値」の+を押して入力を作ります。
ハッシュタグみたいなものは分かりやすい名前にすればOKです。型は先ほど確認したものにします。
今回は2つ必要なので、それぞれ作っておきます。

XとYのAmountの方に戻ってメニューを開くと「ノード入力値を使用」が選べるようになっているので、それぞれ設定します。

これでノードに整数を受け取る入力スロットが増えました!

値を出力するノードを作る
アトミックノードの「入力(Input)」を作ります。

真ん中あたりの「タイプ / エディター」のプルダウンから設定したいものを選びます。今回であれば「整数」です。数値なので「スライダー」でOKです。

値を設定するには「デフォルト」のパラメーターを動かします。
「最小」と「最大」で範囲も指定できるので、適宜必要な範囲に設定します。

これでノードをつなげればInputノードのパラメーターで値を動かせるようになります!
パラメーターを動かすと全ての値が連動して変わることが分かります。便利!

※なお今回の例では縦横で入力の値を分けていますが、縦横が必ず同じ数値なのであれば「入力値」は1つにして同じ値をそれぞれのパラメーターに割り当ててしまってもOKです。
まとめ
複数のノードのパラメーターが共通な場合は意外と多いので、早い段階でInputにしてしまえば後の作業が楽になりそうです…!
手順はちょっと複雑ですが、しっかり活用していきたいです。