UnityのパーティクルにはTexture Sheet Animationという機能があり、パラパラ漫画みたいに通常の変形や合成では難しい効果を作ることができます。
けれど、少しずつ変化するテクスチャを手で一枚ずつ描いて合成するのは大変です…。
Substance Designerの機能で作る方法があるとのことなので試してみました。
もくじ
色変化するグラデーションのタイル

まずとても重要なのがこちらです!
各タイルに強弱を少しずつ変えながらワープ等のノードを適用したいので、このように強弱のついたグレースケールのタイルが必要です。
順番は左から右・上から下の順になっている必要があります。(明るさの順はアニメーションの動きになるので、適宜Invertで逆転したり中央から逆のグラデにしたりして使います)
作り方はこんな感じです。
Tile Generatorと変形2D(Transform 2D)を使います。

まずTile Generatorはパターンを「正方形」にし、X・YのAmountを使いたいアニメーションの数にします。
(今回の例では4×4で16枚です。Texture Sheet Animationの設定の方でFPSを指定できるので、秒数とFPSから必要な枚数を考えます)

パラメーターの下の方の「Color」にある「Luminance By Number」をTrueにします。

ここまでの状態だと上から下の順になっているので、左から右になるようにTransform 2Dで向きを変えます。
暗→明にしたい場合であれば角度90・幅-100を適用します。

タイリングされたノイズ等
もう一つ重要なのがこちらです。
ワープなどの効果用に使いたいノイズ等をシートの数だけタイリングしたものです。
これはTile Generatorのパターンを「Image Input」にしてノイズを接続し、数を指定するだけです。

これをワープなどに適用することで徐々に変わるテクスチャシートを作れます。

隙間にノイズが出た時
ワープ系のノードの影響で隙間にノイズが出ることがあるようです。

とりあえず隙間を埋める用テクスチャをTile Generatorで作ってブレンドして消すことにしてしまいました。

アニメーションに使えそうなノード
グレースケールの強度にしたがって効果が変わる系のノードを探してみました。
もっとたくさんありそうな気はするのでオススメがあれば教えてください!
ブレンド
発光が強くなったり弱くなったり…等の演出に使えそうです。
ワープ(Warp)
ゆらゆらした動きの演出に使えそうです。
指向性ワープ(Directional Warp)
直接パターンに使うとパターン自体が移動するので、移動させるのが目的ではない場合は要注意です。他の効果の元になるノイズを移動させるのに使うと便利です。
Non-Uniform Blur
移動するノイズを適用することで、こちらもゆらゆら・もやもやした動きに使えそうです。
Histogram Scan
パターンにグラデーションのタイルを乗算でブレンド → Blur HQ → Histogram Scanでパターンの大きさを少しずつ拡縮するのに使えます。
作例


あくまで例ですが、「ま」が「め」に変形していくタイルを作ってみました。
タイル全体を拡縮・回転させたい等の表現はパーティクルの設定の方でできるので、Substance Designer側で何をやるのか決めてから作るのがよさそうかなと思いました。