Histogram Scan【Substance Designer】

Histogram Scanはグレースケールのグラデーションの幅と位置を調整できるノードです。
使えるのはグレースケールのみですが、とても便利なノードです。

この記事では、少し似ているHistogram Range・Threshold・Histogram Select・Histogram Shiftについても見ていきます。

Histogram Scanとは

グレースケールの入力が1つのノードです。

お絵描きソフトをよく使う人に分かりやすく説明すると、「明るさ・コントラスト調整のすごいやつ」です。
グラデーションの幅と位置を自由に変更できます。

Substance Designerにもレベルノードはありますが、グラデーションをレベル補正で調整するのはかなりしんどいです。

頑張れば出来ないことはないですが、綺麗に調整できなくて境界付近が変な風になりがちです。
Histogram Scanは2つのパラメーターを変更するだけでグラデーションの値を綺麗に変更できます。

便利さをお伝えしたくてアニメーションにしてみました!

図形等の輪郭を拡縮する

Histogram ScanはブラーHQ(Blur HQ)や距離(Distance)ノードとの組み合わせで図形等の輪郭を拡縮させることができます。ブラーだと柔らかい感じになり、距離だと鋭角な部分がそのままになるように拡縮します。

Histogram Range

Histogram Scanに似ていますが少し違います。
グラデの全体的な明暗は変更できるけれど中央の位置やグラデ部分の幅は保持されるという感じです。
レベル補正の下側2つのピンを調節するのに似ているかもしれません。

グラデーションの明度を変更したいけど全体的な見た目自体は変えたくない…等の場合に使えそうです。

Threshold

これもHistogram Scanに似ていますが、出力が白黒2値に限定されます。
Histogram Scanのコントラストが常に最大の状態でパラメーターの値を逆転させたような感じです。コントラストの変化具合を見ながら調節したい人は使いづらいと感じるかもしれません…。
Histogram Scanの2値化より正確で早いとのことなので、2値にしたいのであればこちらを使った方がパフォーマンスは良いようです。

Histogram Select

Histogram Scanに似ていますがこれはちょっと方向性が違います。
グラデーションの中で指定した値の領域を白にし、そこから両側へ黒くなるようにフェードをかけます。(言葉にするのが難しいです…)
こちらもグラデーションマップで同様のことが出来ますが、両側に均等なグラデを作るには数値を手打ちにしないと難しいのでこのノードを使う方が簡単です。

こんな感じです。
こちらも場面によっていろいろ便利に使えそうです。

Histogram Shift

これは他のものとは違い、グラデーションの色をずらすような効果です。
グラデーションの明度の最大値と最小値の部分がつながるようになっていて、グルグルと明度がループするような感じになります。

Texture Sheet Animation用のタイリングしたテクスチャを作る際、効果の強度をタイルごとに変えたい時など便利に使えそうです。

まとめ

グラデーションの幅や濃さの調整をしたいと思った際、お絵描きソフトを知っている人ほどレベル補正を思い浮かべるんじゃないかと思います。
Histogram Scanは名前が分かりにくいですが、どんな機能なのか分かってしまえばとても使えるノードなので活用していきたいです。

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